SMART自費リハビリ東京 円背姿勢による嚥下への影響
皆さま、こんにちは! SMARTの石田です。
SMARTは、リハビリセンター以外にも都内23区および近郊地域に、ご自宅をはじめ、病院、有料老人ホーム、会社などに訪問しています。
本日は、円背による嚥下への影響についてお話をさせていただきます。
円背の姿勢とは・・・
骨盤後傾+頸部過伸展となります。
●頸部の伸筋群と屈筋群が頭頸部保持のために等尺性収縮し、嚥下での作用が低下する。
●舌骨下筋群が伸張されることにより喉頭挙上が制限される。
●また、舌骨筋群を介して下顎が後退・下制される。
●舌や舌尖挙上の動きが阻害される
円背の方の姿勢は・・・
頸部過伸展⇔肩甲骨外転⇔胸椎後彎⇔腰椎後彎⇔骨盤後傾となっていることが多いです。
【円背姿勢による嚥下筋への影響】
●舌骨下筋群(胸骨下骨筋、肩甲舌筋)の伸張
●舌骨の下後方への牽引
●舌骨上筋群(顎二腹筋前腹)を介した下顎の後退・下制
⇩
◇下骨の前上方への運動低下
◇口唇閉鎖困難
代表的な姿勢調整
頭頸部角度の調整➡頭頸部屈曲位(chin down)
体位➡リクライニング30°仰向臥位
などが有効的と言われています。
そももそもchin downとは?
【意義】
●前頸筋群がリラックスし、嚥下に有効に働く。
●咽頭と気管に角度がつき、喉頭の入口も狭まるため、食物が気管に侵入しにくい。
※頭頸部が伸展すると前頸筋群伸張し、舌・喉頭運動が阻害され咽頭と気管が一直線になるため、誤嚥しやすい。
chin down① :頭屈曲位
●上部頚椎:C1₋C2の屈曲
【効果】舌根や喉頭蓋が咽頭後壁に近づき、咽頭空(中咽頭)が狭くなる。
【適応】奥舌の動きや咽頭収縮が弱く、食塊が喉頭蓋谷などに残留するケース。
【方法】舌顎を喉頭に引き付け、❝気を付け❞のように顎を引く
Chin down②:頸部屈曲位
●下部頚椎:C3-C7の屈曲
【効果】前頸部の緊張を緩め、喉頭蓋谷を広げる。
【適応】前頸部の緊張が高く、嚥下反射が遅延するケース。
【方法】膝をみるように軽く頭を下げる(お辞儀)。
リクライニング位
(メリット)
●舌面に傾斜がつき、食物を送り込みやすくなる
●食塊が咽頭後壁を伝い、食道まで流入する
食べることは、命に直結する大切なことであると同時に生活を豊かにする楽しみの一つでもあります。
喉を通して食物を摂取することはとても大切なことです。
これから、さらに穏やかに楽しく過ごせるように、私たちSMARTがお客さまと一緒にリハビリを進めさせていただきたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
何かご不明な点・質問などございましたらご連絡いただけますと幸いです。
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