皆さま、こんにちは♪ SMARTの石田です。

以前、『認知機能に問題が生じている方とのコミュニケーションについて』をテーマにお話しをさせていただきました!

今回は、『認知機能が低下している方との関わりについて』をテーマにお話しをさせていただきます。

近年、ユマニチュードという言葉を耳にしますが、ユマニチュードとはどんな技法なのか。

ユマニチュードとは、認知機能が低下した方との楽しい関わり方を持つための効果的なアプローチとして近年フューチャーされております。このアプローチでは、出会いから別れまで(リハビリ、園芸療法を始める前から終わった後まで)を次の5段階に分けます。


【1】 出会いの準備

ドアを3回ノックして来訪を知らせる。応答がなければ、3秒まち再びノックする。訪室時、相手の方がベッドにいた場合は、足元のベッドボードをノックする、もしくは小声で相手の方の名前を呼びます。(状況をとっさに理解をすることが難しいため、驚かせないことが大切です!)

【2】リハビリ、園芸療法の準備

相手の方を驚かせないために、正面から笑顔で近づき、視線をあわせます。目が合ったらすぐ(数秒以内)ポジティブな言葉で話しをかけましょう!「リハビリしましょう」という言葉に対してリハビリ拒否を示す方には、「あなたに会いにきました、あなたと話しをしにきました」と言い換えるなど、嫌がる言葉は使わないように配慮する。

【3】知覚の連結

「笑顔」「穏やかな声」「優しい触れ方」を同時に行うと良いといわれています。

【4】感情の固定

◆リハ内容を前向きに確認する:「体を動かすことは気持ちがよいですね」

◆評価:「歩くことがうまくなってきましたね」

◆共に過ごした時間を前向きに伝える:「私もとても楽しい時間でした、ありがとございます」

脳には、感情を司る偏桃体があります。感情は、認知症が進行した方にも残ると言われています。「この人は嫌なことをしない」、「この人とよい時間を過ごせる」という感情をしっかり残し、次回のリハビリ、園芸療法を気持ち良く受けていただくことが大切だといわれています!

【5】再開の約束

その場を離れる前に「また会いたいですね」「また来ますね」と再会の約束をする。

ユマニチュードの1~5までのステップは、私たちが人と関わる時に行っている常識的な関わり方と同じです。SMARTのリハビリ、園芸療法を受ける方に対しても、私たちが家族や友人、大切な人と楽しい時間を過ごすときと同じような手順を踏みます。

上記の内容を踏まえて、認知機能が低下している方と関わるようにしています!


認知機能が低下している方は、心を閉ざしてしまう方結構多いのですが、どなたにも「心の入り口」のような小さなドアや窓があります。それが見つけられると結構スムーズに心の中に入れます。(見つけることが非常に難しい方も、もちろんさくさんいらっしゃいます)

その「心の入り口」というのが、

◆家族

◆親友

◆趣味

◆好きなたべもの

などであったりします。

事例で例えますと、、、

心の入り口が「家族」だった方がいっらっしゃいました。

家族の話題になると、非常に心を許してくれたので、ご家族の依頼でリハビリに来ていることを説明をするとすごく受け入れが良くなりました。

ご家族の名前を出し家族の詳細な情報を会話にいれることで、より効果的だと思います!

認知機能が低下しておりリハビリ拒否がある方に対して、常に「心の入り口」を模索しながら、その方の動きや様子を観察し、何を思っているのか、何をしたいのかその方を見つめることを繰り返し、段々と気持ちを理解できて、それによって手間が掛かる行動が減少したことがありました。

一言、一言その方が話をしてる言葉を考えながら会話をしてみてください♪私も、ヒントを見逃さないように話すことを心がけています。

その場だけの話や一日だけでは信頼、安心をもっていただくことは難しいこともあります。回を重ねることで見えてくることがあります。

話を共感することや事実に基づいた言葉を話すと良いと言われています。

認知機能が低下した方でも思いはあります。何かの形で表現をしています。その思いを大切に持ち続けられるようにご本人様の気持ちを汲むことが大切だと、私は考えています!


最後までお読みいただきありがとうごいました!

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