こんにちは!SMARTの言語聴覚士、阿部です。

日増しに肌寒くなってまいりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。健康管理には十分お気を付けください。

■今回は嚥下機能とそれに合わせた食形態についてご紹介します

噛む力や飲み込みの力が低下してきた方の食事として、介護食というものがあります。 介護食には、ペースト状、きざんで食べやすくしたもの、固形で柔らかくしたものなど様々な種類があります。安全に食事をするためには、その方に合わせた形態が大切です。

次に代表的な介護食の形態をご紹介します

きざみ食

食材を細かくきざんだ食事です。 噛む力が衰えてきた方に向いています。きざむ大きさで飲み込みやすさが変わるので、個人ごとに大きさは調整します。 ただし、食材によってはき

ざむとパサつき飲み込みづらくなることもあります。その場合は、水分を含ませ、とろみで調整します。きざみ食は飲み込む力が弱い人には向きません。

ソフト食

食材を歯茎や舌でつぶせるくらいやわらかくした食事です。軟菜食とも呼ばれます。噛む力と飲み込む力が衰え、きざみ食でも難しい方に適しています。 食材の味や形は普通食と大きくは変わりませんが、食材ごとに丁寧な調理が必要で手間がかかります。柔らかさの度合いは個人に合わせて様々です。

ゼリー食

料理をペースト状にしてから、ゼラチンや寒天を加えてゼリー状に固めたものです。ゼリーのような食感で喉どおりが良く、口でつぶさなくても飲み込めます。噛む力や飲み込む力がかなり衰えた人に向いています。見た目は普通食とはだいぶ異なります。

ミキサー食

調理した食材にだし汁等を加えてミキサーにかけ、なめらかなポタージュ状にした食事です。ほぼ噛まずに飲み込めるため、きざみ食やソフト食が難しい方には、ミキサー食が向いています。ただし、液状のものは口の中でまとまりにくいため、飲み込む際にむせやすい場合があります。その人に合ったとろみをつける必要があります。また、見た目がおいしそうでないので提供の際の工夫も必要です。

◎ 嚥下機能は、全く使わないとすぐに低下してしまいます。機能に見合わない無理な食事をさせるのは危険ですが、少しでも口から食べることは大切です。言語聴覚士の訓練では嚥下能力のトレーニングとして、嚥下体操や舌運動を行い、機能の維持や向上を行っています。


最後までお読みいただきありがとうございました!

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