こんにちは!SMARTの石田です。
今回は、世界で注目されている「認知症ケアの現状と、その背景にある課題」について、ご紹介します。

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■ 認知症ケアの「世界的なギャップ」とは?


世界保健機関(WHO)などの報告によると、 認知症のある方の約5人に1人が、必要な支援やケアを十分に受けられていないとされています。
この「ギャップ」は、医療の有無だけでなく、
・適切なリハビリ
・日常生活への支援
・ご家族へのサポート
・社会とのつながり
といった、生活全体を支えるケアが届いていないことを意味しています。

■ なぜ、認知症ケアに差が生まれるのでしょうか

① 医療・介護体制の地域差
国や地域によって、医療制度や介護サービスの整備状況には大きな違いがあります。 特に、専門職(医師、リハビリ専門職、介護スタッフ)が不足している地域では、 診断が遅れたり、十分なケアにつながらないケースが多く見られます。
② 「認知症=仕方がない」という意識
世界的に見ても、 「年を取れば仕方がない」「治らないから意味がない」 といった認識が、いまだ根強く残っています。
その結果、
・早期発見が遅れる
・支援につながらない
・ご本人やご家族が孤立してしまう
といった状況が生まれてしまいます。
③ ご家族への負担が大きい現実
認知症ケアは、ご家族の支えによって成り立っている場合が少なくありません。 しかし、
・介護の知識がない
・相談先がわからない
・心身の負担が大きい
といった理由から、ご家族が疲弊してしまうことも、世界共通の課題です。
④ リハビリ・非薬物療法の不足
近年、
・運動
・認知リハビリ
・会話や社会参加
といった薬に頼らないケアの重要性が注目されていますが、 実際には、こうした支援を継続的に受けられる環境は、まだ十分とは言えません。
⑤ 社会的孤立とつながりの欠如
世界中で問題になっているのが、認知症のある方の社会的孤立です。 人との関わりが減ることで、
・認知機能の低下が進む
・気持ちが落ち込みやすくなる
といった悪循環が生まれてしまいます。

■ 世界が目指している「これからの認知症ケア」


こうしたギャップを埋めるため、世界では次のような取り組みが進められています。
・早期発見・早期支援の強化
・医療・介護・リハビリの連携
・ご本人の「できること」を大切にするケア
・ご家族を含めたサポート体制づくり
・地域や社会とのつながりを保つ仕組み
認知症は、 「支える人がいれば、その人らしい生活を続けられる病気」 であるという考え方が、世界共通の方向性になりつつあります。

■ 私たちにできること


認知症ケアのギャップを埋めるために、 特別なことをする必要はありません。
・正しい情報を知ること
・早めに相談すること
・一人で抱え込まないこと
・こうした小さな一歩が、ご本人やご家族の安心につながります。

■ おわりに


認知症は、誰にとっても身近なテーマです。 世界で起きている課題を知ることは、 これからの日本の認知症ケアを考えるヒントにもなります。
一人ひとりが安心して暮らせる社会を目指して、 認知症ケアについて、これからも一緒に考えていきたいですね。

■ 認知機能が低下しても大切な思いは変わりません

認知症になっても、心の中には大切な思いや感情が残っています。それらは、表情や仕草、言葉にならない形で表現されていることが多いです。
🌱 私たちSMARTが大切にしていること私たちは、その気持ちを丁寧に受け止め、ご本人が持つ思いを大切にしながら、寄り添っていきたいと考えています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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