こんにちは!SMARTの言語聴覚士、阿部です。

秋の気配を感じる季節となりましたが、皆さまお変わりなくお過ごしでしょうか。

前回は声が出る仕組みについてお話させていただきました。

今回は発声と、飲みこみの力(嚥下)を鍛えることの関係

についてお話ししたいと思います。

◆発声と嚥下 (飲みこみ) 、使う場所は

どちらも体の同じ場所です。

喉・舌・咽頭・喉頭などを使うため、密接に関係しています。

そのため声をだすトレーニングは、食べ物を飲みこむ喉の筋力を鍛えるお手伝いとなります。

◆つぎに具体的なポイントを見ていきます

  • 舌・咽頭の筋肉

発声・嚥下にも関わる筋肉で、これらの筋力や協調性が低下すると、両方に影響が出ることがあります。

  • 喉頭(声帯)の働き

発声では声帯を振動させ、嚥下では声門を閉じ気道を守る役割があります。

  • 呼吸との協調

発声は呼気→発声が基本ですが、嚥下では瞬間的に呼吸を止め、その後に呼気へ戻るのが一般的です。この協調が重要です。

  • 嚥下後の声

飲み込み後にゴロゴロするような湿った声になる場合、のどに食物や唾液が残っている可能性があります。

◆リハビリで誤嚥の予防

声をだす力が弱まると、食べ物を飲み込む圧力も下がりムセやすくなります。

訓練への応用

発声練習や歌を歌うことは、喉の筋力維持につながり、摂食嚥下障害のリハビリとしても役立ちます。いくつか例をご紹介します。

① 声門閉鎖の改善

「アー」と強く発声する練習などでは、声帯をしっかり閉じる動きが必要です。

嚥下時にも声門を閉じて気道を守るため、誤嚥予防にもつながります。

② 喉頭周囲の筋活動

適切な発声訓練は、嚥下に必要な喉頭の運動や筋活動に良い影響があります。

声をだすと喉やその周りの筋肉が上下に動き、自然と筋力が鍛えられます。

③ 呼吸と嚥下の協調

発声練習で呼吸と声をコントロールする能力を高めることは、嚥下時の呼吸協調にも関係します。

◆重要な点

単に大きな声をだせば、嚥下も良くなるというわけではありません。

嚥下障害では、舌や喉の動き、飲み込みの時の動き、呼吸との協調など、複数の機能を評価する必要があります。

そのため、発声訓練を嚥下訓練として行う場合は、ST(言語聴覚士)などが状態に合わせて行うことが重要です。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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